人を乗せることなく遠隔操作での作業ができる、無人重機というものをご存知でしょうか。
この無人重機を使用することには様々なメリットがあります。今回はこの無人重機と、そのメリットについてご紹介していきます。
無人重機が活躍するのはいつ?
山奥で補修工事をしたり、地震や台風などによる復旧工事には危険を伴います。
このような現場で作業員が運転席に乗り込んで操作をすることは、ごく一般的ではありますがリスクを伴うのです。
しかし、近年では遠隔操作を行うことによって、重機を無人の状態で動かすことも少なくありません。
補修工事や災害復旧工事などの危険を伴う現場で広く使用されているのです。
危険な場所での作業も安全に
無人化施工により、無人での操作が可能なものを無人重機と言います。
無人重機を使用することで、災害復旧現場などで働いている作業員の二次災害を予防できるのです。
モニターのある安全な場所からラジコンなどを使用して操作するため、オペレーターが危険にさらされることはありません。これは非常に大きなメリットと言えます。
無人重機は集中力維持にもつながる
無人重機であればオペレーターに危険が及ぶことはありませんから、どれだけ危険のある場所でもどんどん重機を送り込むことができます。
また、無人重機はただ安全なだけではなく作業に集中できるというメリットもあります。
重機が危険な場所にあっても操作をする人は安全な場所にいますので、ストレスや緊張感などからも開放され、集中力を保つことができるというわけです。
無人重機は効率アップにも一役買ってくれる
無人重機が使用されるのは基本的に、一般的な建築現場などではなく、人が運転席で操作をすると危険な場面がほとんどです。
山奥での作業は急な斜面で作業をすることが非常に多くなりますので、地滑りなどの事故に巻き込まれる可能性がとても高くなります。
地震や台風といった自然災害による復旧工事の現場では、地盤が緩んでしまい足元が不安定になることも多々あります。
このような非常に危険性の高い現場では、無人重機を使用することで安全を確保しながら、よりスピーディに作業を進めることができるのです。
進化を続ける無人重機
無人重機がまだ一般的ではなかった頃は、高い技術が必要とされる操作にはあまり使用されていませんでした。
しかし近年では、無人の重機にも様々なアタッチメントを取り付けることができるようになり、より細かい操作を要求されるような作業にも対応できるようになったのです。
それに加え、操作可能な限界距離も以前とは比べ物にならないほど伸びているため、危険な屋内での作業などでも作業員が一切建物に近付くことなく作業ができます。
無人重機の今後
無人重機の発展によって、これまでは敬遠されてきたようなリスクの高い現場や、人命に関わる大規模災害の復旧においても積極的に重機が使用されるようになりました。
一般的な重機と比較すると明らかに費用は高額になりますし、一般的な事業者ではなかなか購入できるものではありません。
しかし無人重機が幅広く使用されるようになれば、より安全で効率的な工事をすることができるようになるのです。
一般的な建築現場などにおいてはまだまだ無人重機は使用されていませんが、今後は様々な場面で無人重機が使用されるようになるかもしれません。
全ての仕事を機械が行うということには賛否両論ありますが、人が行う危険作業は減らしていけると良いですね。
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