ショベルカーには、油圧ショベル、ユンボ、バックホー、パワーショベルなど様々な呼び方があります。
しかしこれらは行政やメーカーなどにより呼び方が異なるだけで、全て同じものを指しています。
ここではショベルカーという名称を使用し、ショベルカーの用途をいくつか解説していきます。
土砂などの掘削作業が最も一般的
ショベルカーの最も一般的な用途としては掘削作業が挙げられます。掘削作業とは、その名の通り地面を削って掘る作業のことです。建設現場や工事現場などで誰もが一度は見かけたことがあるかと思います。
ショベルカーはほとんどの現場で必須の重機です。数多くある重機の中でも最も多く使われています。
同じ掘削作業でも、地表よりも上にある土砂の掘削ならパワーショベル、地表より下の掘削ならバックホーを使用するのが一般的です。
パワーショベルとバックホーはショベルの向きが違う
冒頭ではパワーショベルもバックホーも同じショベルカーの部類に入るとご説明しましたが、厳密には多少の違いがあります。
進行方向に向かってショベルが付いているものはパワーショベル、そしてショベルが運転席の方向を向いているものはバックホーと呼ばれます。
このことから、上から覆いかぶさるような掘削をする場合にはパワーショベルを使用し、地表よりも下の部分で車体寄りを掘削する場合にはバックホーが使われます。
このように、同じ掘削作業でも用途によって使用されるショベルカーの種類が変わることがあるのです。
家屋やビルの解体作業でも活躍
掘削作業を念頭に置いて設計されているショベルカーですが、実は建物の解体作業でも活躍しています。
ある程度固い地表でも掘削できるほどのパワーを持っているショベルカーですから、建物の解体でも十分にそのパワーを発揮してくれます。
実際に、家屋やビルなどの解体ではショベルカーがよく使われています。
ただし掘削と解体とでは操作方法が異なるため、掘削の操作ができるからと言って解体も同じようにこなせるわけではない点には注意が必要です。
至近距離の重量物運搬にも使われる
人間では絶対に運ぶことのできない超重量物も、ショベルカーなら簡単に持ち上げ、移動させることが可能です。このパワーを活かして、ショベルカーを重量物の運搬に使用することがあります。
ただしショベルカーは移動性能には優れていないため、あくまでも至近距離の運搬だけで遠くへ運ぶことには適していません。
多くの場合はショベルカーを使って重量物を持ち上げ、それをトラックやダンプに載せ替えて運搬する形となります。
吊り作業は用途外だけど…
重機はそれぞれの用途に合わせて作られているため、用途以外に使用することで重機の故障に繋がったり、時に重大な人身事故を起こしてしまうことがあります。
そのため重機は決められた用途以外で使用してはいけないことになっています。
ではショベルカーでの吊り作業はどうかと言いますと、残念ながらショベルカーによる吊り作業は用途外であり、原則として制限されているのです。
ショベルカーでの吊り作業には条件がある
原則として制限されているショベルカーでの吊り作業ですが、特定の条件下に限りショベルカーによる最低限の吊り作業が可能です。
本来吊り作業には移動式クレーンを使用するのが一般的ですが、悪路が原因で移動式クレーンが進入できないケースなどがあります。
移動式クレーンが使用できない現場環境であれば、吊り上げ用具を取り付けることでショベルカーでの吊り作業が可能になります。
多用途の理由はアタッチメント
このように多用途なショベルカーですが、これを可能にしているのがアタッチメントと呼ばれるアーム先端の付属部分です。
アタッチメントを交換することで、現場環境に合わせて多用途に活躍することができるのです。
これだけ多岐にわたって仕事をこなすことができますから、まさに万能と言えるでしょう。
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